週刊新潮 1989年4月13日号133ページ5段目及び134ページ1段目より引用

 広大な大邸宅の片隅でひそかに殺人事件が起こったというのなら分らないでもないが、C家宅
さんの家は敷地が三十数坪しかないのである。その狭い土地に木造二階建てが建っている。隣
家とは五十a位しか離れていない。その狭い家に女性が監禁され殺人も行われたのに、誰も警
察へ知らせなかったのである。


ネット時代、犯行現場となったC家の住所を調べようとしたら簡単に分かる時代。
何気なくC家の地図を見ていて気づいたのですが、どう考えてもこの家は三十坪もない。
それで地図の左下に表示されているスケールから、おおよその面積を算出してみると……


C家宅は十五坪に満たない敷地に九坪あまりの建物が建っていたことになる。

すなわち、

 広大な大邸宅の片隅でひそかに殺人事件が起こったというのなら分らないでもないが、C家宅
さんの家は敷地が一五坪もないのである。その狭い土地に九坪余りの木造二階建てが建っている。
隣家とは五十a位しか離れていない。その狭い家に女性が監禁され殺人も行われたのに、誰も警
察へ知らせなかったのである。

という事になる。